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Perseid meteors2011 夏の夜、流れ星を数えよう―8月12日~15日 ペルセウス座流星群―

ペルセウス座流星群について

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流星と流星群

流星と流星群の関係を示したイメージ画像
流星と流星群の関係を示したイメージ画像です。
実際のペルセウス座流星群の母彗星とは
軌道が異なりますのでご注意ください。
(クリックすると大きな画像をご覧になれます)

流星(「流れ星」とも言う)とは、宇宙空間にある直径1ミリメートルから数センチメートル程度のチリの粒が地球の大気に飛び込んできて、大気と激しく摩擦を起こし、高温になると同時に光って見える現象です。

このようなチリの粒を軌道上に放出しているのは彗星で、チリの粒の集団は、それを放出した彗星の軌道上に密集しています。彗星の軌道と地球の軌道が交差しているところでは、チリの粒がまとめて地球の大気に飛び込んできます。地球が彗星の軌道を横切る日時は毎年ほぼ決まっていますので、特定の時期に特定の流星群が出現するわけです。
このとき、地球に飛び込んでくるチリの粒は同じ方向からやってきます。それぞれのチリの粒はほぼ平行に地球の大気に飛び込んできますが、それを地上から見ると、その流星群に属している流星は、星空のある一点から放射状に飛び出すように見えます。流星が飛び出す中心となる点を「放射点」と呼び、一般には、放射点のある星座の名前をとって「○○座流星群」と呼ばれます。ペルセウス座流星群の放射点は、ペルセウス座γ星の近くにあります。

流星の出現数ですが、流星群の放射点が地平線付近にあるときには、チリが大気にななめから飛び込んでくるためにチリの数は少なく、流星はほとんど出現しません。流星群の活動の活発さが変わらないと仮定すると、放射点の高度が高くなるにしたがって流星の出現数は多くなります。

ペルセウス座流星群の特徴

ペルセウス座流星群の流星の写真
(2007年8月13日1時14分)
画像提供:吉尾賢治 【二次利用可】
クリックすると拡大します。

ペルセウス座流星群は、毎年8月12~13日ごろを中心に活動している流星群です。ペルセウス座流星群の活動は前後数日間続きますので、その間は流星の出現が期待できます。

ペルセウス座流星群は、流星を初めて眺めようという人にもお勧めの流星群です。
その理由のひとつは、流星の出現数が多いことです。毎年、ほぼ決まって、たくさんの流星が出現し、1月の「しぶんぎ座流星群」、12月の「ふたご座流星群」と並んで「三大流星群」と呼ばれています。十分に暗い夜空で晴天に恵まれれば、1時間に30個を越える流星を見ることができます。

もうひとつの理由は、活動期間の前後が夏休みやお盆休みの方が多く、夜更かしをしたり、星のよく見える場所に行ったりしやすいことです。

その他にも、夏なので夜でも暖かいことが挙げられます。三大流星群のうち「しぶんぎ座流星群」と「ふたご座流星群」は冬に活動するため、長い時間屋外で流星を観察していると、体が冷えてたいへん辛いことがあります。しかし、ペルセウス座流星群は夏のさかりに活動しますので、寒さについてあまり心配する必要がありません。(それでも、長時間屋外にいると普段より体が冷えますので、寒さには十分注意してください。)

流星を観察するのに適した、月明かりのない暗い空を考えると、ペルセウス座流星群の放射点の高度がある程度高くなり、流星が出現し始めるのは21時頃です。それ以前は、放射点の高度がまだあまり高くないため、多くの流星が出現することは期待できません。放射点の高度が高くなる真夜中を過ぎる頃から流星の出現は増えていき、放射点の高度がいちばん高くなる、空が明るくなる直前までが観察に適した時刻となります。

また流星観察のしやすさを考えるときには、月の影響も考慮する必要があります。月が明るいと、その明るさに隠されてしまって、暗い流星が見えなくなってしまうからです。月の状況は年によって変わりますが、今年のペルセウス座流星群の状況については「観察の仕方:何時に見ればよい?」をご覧ください。

流星のムービー

2009年8月13日撮影の流星のムービーをご覧いただけます。

ペルセウス座流星群の写真(2009年8月14日)

(クリックすると動画が再生されます)
観測地:長野県立科町
撮影:国立天文台天文情報センター
流星出現時刻:0時25分 
(Windows Media Player形式・2.7MB)