ペルセウス座流星群を観察するには
毎年8月中頃は、たくさんの流星が見られる時期として知られています。このころ「ペルセウス座流星群」が活発に活動するからです。
2017年のペルセウス座流星群は条件がよくありません。ペルセウス座流星群活動が特に活発な時期には、満月は過ぎたもののまだ明るい月がずっと見えているため、暗い流星が見えづらくなってしまうのです。それでも、月明かりに負けない明るい流星に期待して、夜空を眺めてみましょう。
8月11日の夜から15日の朝まで、特に夜半から明け方までが見頃
クリックすると大きな画像が表示されます。(実際の星空には、放射点の位置を示す目印はありません)
今年のペルセウス座流星群は、8月12日の夜が特に見頃だと予想されます。22時頃から流星が現れ始め、空が明るくなり始めるまで流星の出現が続きます。明け方に近づくにつれて流星の数は少しずつ増えると思われます。
13日の夜も、12日の夜ほどではありませんが、多くの流星を見ることができそうです。さらに11日、14日の夜も、普段の夜より多くの流星が出現するでしょう。いずれの夜も、22時頃から空が明るくなり始めるまでが、流星を見るのに適した時間帯です。
流星群が活発な時期は8月7日頃から15日頃まで続きます。毎日晴れるとは限りませんし、予想外のタイミングで流星が活発に出現することがあるかもしれませんので、できるだけ多く時間をとって観察をしてみましょう。
今年は、夜空が暗い場所で観察すれば、最も多いときで、1時間当たり35個程度の流星を見ることができると予想されます。
流星群の活動が特に活発な時期は、流星群が見ごろになる時刻には明るい月が出ています。なるべく月が視界に入らないようにして観察するのがよいでしょう。
日・月の出入り時刻は、国立天文台暦計算室の「こよみの計算(CGI版)」で調べることができます。
2017年のペルセウス座流星群についての詳しい情報は「ほしぞら情報2017年8月 ペルセウス座流星群が極大」をご覧ください。
流星群を観察するポイント
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観察には肉眼が最適
流星の観察には肉眼が最適です。双眼鏡や望遠鏡は必要ありません。
暗さに目が慣れるまで、最低でも15分間は屋外にいましょう。 -
見る方向はどちらでもよい
見る方向を気にする必要はありません。流星は特定の方角だけに多く出現するわけではありませんし、
ペルセウス座の方向だけに流星が現れるわけでもありません。 -
空が見渡せる暗い場所で
空がなるべく広く見渡せる場所で観察しましょう。
できるだけ、街灯など人工の明かりが少ない、暗い場所を選びましょう。
大きな都市からはなるべく遠く離れた場所で観察できるとなおよいでしょう。 -
流星群を楽しく安全に観察するために
長時間屋外にいますので、暖かい季節ですが、寒さには十分注意してください。
虫よけや虫さされの対策もあるとよいかもしれません。
レジャーシートなどに寝転がると、楽に観察できます。
事故などに十分注意してください。お子さんは、大人と一緒に観察をしましょう。
大声を出したり、立ち入り禁止の場所に入ったりせず、マナーを守って行動しましょう。