上に戻る

科学誌にキャンペーンの論文が掲載されました

皆さまから報告していただいた流星群の観察データを使った論文が、2017年1月、「Planetary and Space Science」誌に掲載されました。「Planetary and Space Science」誌は、主に太陽系内の天体や天文現象についての様々な分野の研究を対象にした科学誌です。掲載された論文のタイトルは「Meteor shower activity derived from meteor watching public campaign in Japan (日本の公開流星観察キャンペーンより得られた流星群の活動状況)」です。

グラフが描かれた、論文の中の1ページ
皆さまの観察結果から作成した、流星群の活動の変化を示すグラフの一部

論文では、2004年に始まったキャンペーンで対象にした流星群の中から、観察条件がよく、観察結果が多く寄せられたのべ6つの流星群について分析をしました。取り上げた流星群は、2009年のオリオン座流星群、2009年と2010年のふたご座流星群、そして、2009年、2015年、2016年のペルセウス座流星群です。キャンペーンに寄せられた観察結果を元に、時刻ごとの流星群の観察のしやすさや月の影響を取り除くことで、流星群そのものの活発さの時間変化をグラフ化しました。

その結果、毎回のキャンペーンでばらつきはあるものの、たくさんの観察結果が集まることによって、一般の皆さんの観察結果から得られた流星群の活発さの変化を示すデータが、熟練観測者の観察から得られたデータと比較しうるものになる可能性があることがわかりました。

今後、キャンペーンごとの観察結果の数が多くなれば、今回の論文での仮説をよりよく検証できるだけでなく、ダスト・トレイル(注1)による突発的な流星数の増加など、流星群の活動の詳細でダイナミックな変化が捉えられる可能性もあります。

これまでキャンペーンにご参加いただいた皆さまには、たいへん感謝しております。
これからも、多くの皆さまにキャンペーンにご参加いただき、流星を見ることの楽しさはもちろん、科学としての楽しさも共有できればと考えております。

注1:流星の元になる物質が特に多く集まっている部分。ここに地球が突っ込むと、多くの物質が地球大気に突入し、たくさんの流星が出現する。

「夏の空、流れ星を数えよう 2017」キャンペーンサイト