国立天文台
国立天文台モバイル
今年(2010年の状況)

2004年から6年後となる2010年、ハートレイ彗星は再び太陽に接近します。最も太陽に近づくのは(近日点通過)10月28日で、その時の太陽から彗星までの距離は約1.06天文単位(注3)です。
今回最も注目されるのは、地球との位置関係がよいことです。10月20から21日にかけて、地球との距離は約0.12天文単位となり、1986年の発見以降では、最も地球に接近します。地球最接近から太陽に最接近する10月下旬、あるいはその直後となる11月上旬に、ハートレイ彗星は過去最も明るく観測できると期待されています。
なお、彗星の光度の予測は難しく、人によってその明るさ、また最も明るくなる時期が異なっています。現状、最も明るい時で4〜6等程度と予想されています。これは、市街地を離れた比較的空の暗い場所では、かろうじて肉眼で確認できる明るさです。

8.前へ
9.次へ
0.目次に戻る
(C)2007 NAOJ.