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どの方向を見る?

見る方向を気にする必要はありません。
ただし、月のある方向は避けたほうがよいでしょう。

■詳しい解説

ペルセウス座流星群の放射点は、ペルセウス座のγ(ガンマ)星の近くにあります。「放射点」とは、流星の軌跡を逆向きに延長したときに通る点のことです。流星は、放射点のある方向だけに流星が出現するわけではなく、夜空のどこにでも現れます。例えば、放射点とは反対の方向を見ていても、平均すれば、放射点の方向を見たときと同じ数の流星を見ることができます。

ですから、放射点の方向にはあまりこだわらず、できるだけ空が広く見渡せる場所を選んで、空の広い範囲に注意を向けるようにしましょう。空をより広く見渡しているほうが、より多くの流星を捉えられる可能性が高くなります。
放射点近くに出現する流星は、こちらに向かって飛んでいるために短い軌跡の流星が多く、一方、放射点から離れた方向では、流星の軌跡を横から見ることになるために、長い軌跡の流星が多く観察されます。

ただし、今年(2011年)の場合には、空に明るい月が輝いています。月が視野の中心にあると、月の強い光のために暗い流星が見えなくなってしまいますので、月の方向を向いて観察するのは避け、なるべく月が視野に入らないように観察したほうがよいでしょう。

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