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12/21の月食の経過(1/3)

12月21日の月食(本影食、部分月食)は、15時32分に始まります。しかしこの時刻には、日本のほとんどの地域で月が地平線の下にあり見られません。したがって月は、月食が始まった状態(月が欠けた状態)で地平線から昇ってきます(「月出帯食」といいます)。
月食の経過は日本全国どこでもほとんど同じ時刻ですが、月の出の時刻は観察する場所によって大きく異なります。東京では16時23分に月の出となりますが、この時の月は、すでに8割近くまで欠けた状態で昇ってきます。
日本全体での大まかな傾向では、東日本ほど早い時刻に月の出となります。このため、月食を観察できる時間は、東日本ほど長くなります。また皆既月食が始まるときの月の地平線からの高さも、東日本の方が高く、条件が良いことになります。

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